エボラウイルスといえば、アフリカなど熱帯地域で大流行している感染症として知られています。
そんなエボラウイルスは、かつてアメリカのワシントンで大流行したことをご存知ですか?
その恐ろしい出来事は、小説「ホット・ゾーン」に描かれ、ドラマ化もされました。
小説は、あのスティーブン・キングが「人生の中で最も恐ろしい読み物の1つ」と評するほどです。
ナンシー/ジェリージャックス夫妻は、当時エボラウイルス研究者として最前線で活躍した人物です。
今回は、そんなジャックス夫妻のプロフィールや、子供など家族について、さらには今現在についてまとめました。
目次
1989年にアメリカワシントンで起きたエボラウイルス襲来の概要
致死率90%、10人中9人が亡くなってしまうほどの威力を持つエボラウイルスは、1976年に初めてアフリカ大陸で発見された感染症です。
1989年、アフリカからアメリカ・ワシントンへ輸送されたサルが大量死する事件が起こります。

当時、アメリカ陸軍感染症医学研究所に勤務していたナンシージャックス中佐は、サルの死因がエボラウイルスであることを突き止めます。
ドラマ「ホット・ゾーン」では、ナンシージャックスさん本人が番組制作に携わっており、その当時のリアルな状況が描かれています。
当時、まだエボラウイルスについての知識が乏しかった中、ナンシーの意見は上司や同僚に否定されてしまいます。
それでも何とか説得をして、夫ジェリーとともにウイルスに感染したサルの処理など危険な任務を遂行します。
危機的状況を受け身ではなく、自らが起点となって解決に導く姿は本当に勇敢であると思います。
加えて、真実を見抜く力を持ち合わせており、聡明な方なのだなあとも感じます。
ナンシー/ジェリージャックス夫妻のプロフィール
ナンシー/ジェリージャックス夫妻のプロフィールの情報についてです。

当時ナンシージャックスさんは、USAMRIID(アメリカ陸軍感染症医学研究所)に勤務しており、獣医病理学者として活動をしていました。
夫のジェリー・ジャックスさんは、同じUSAMRIID勤務の獣医師です。
ドラマでは妻ナンシーさんはどちらかというと家庭よりも仕事を優先しがちで、夫ジェリーさんは穏やかで家庭思いな方として描かれております。
リアルさを追求するため、その辺りも忠実に再現しているかもしれませんね。
ナンシー/ジュリージャックス夫妻の子供など家族は?
ナンシー/ジュリージャックス夫妻の子供や家族の情報についてはほとんどありませんでしたが、
ドラマでは、ナンシー/ジュリージャックス夫妻の2人の子供が登場するので、子供はいるのではないかと考えられます。

ドラマでは、夫ジュリーさんが子供たちを他の家に移すシーンがあり、当時の緊迫した様子が描かれています。
事実に基づいて制作した作品ですし、そういったリアルなところは表現したいと思いますので、子供はいると考えます。
勇敢な二人の子供なので、きっとどこかで活躍されていることでしょう。
ナンシージュリーとジュリージャックス夫妻の今現在は?
ナンシー/ジュリー夫妻は今現在、どうしているのでしょうか?
2014年、再び大流行したエボラウイルスは、11,000人を超える死者を出しました。
恐ろしい感染症であるエボラウイルスは、その宿主など、正確な感染源はいまだ解明されていません。
近年、ナンシー/ジュリージャックス夫妻は、ドキュメンタリー番組「警告!ホット・ゾーンに見る 殺人ウイルスの恐怖」に出演。
海外ドラマ「ホットゾーン」5話&6話を観た。エボラに限らず世界にはまだ未知のウィルスも存在するだろうし今後様々な変化を遂げて増えてくる。エボラウイルスは愛を示した時、人間らしさを示したり時に広がるという言葉が深かった。#ホットゾーン #海外ドラマ #ナショジオ #エボラ #感染 pic.twitter.com/IzuEypzFAw
— ノリスケ苦手 (@AOvf85cKHQ03Mv6) November 2, 2019
番組では、エボラウイルスの危険性や近年のアフリカでの流行、現代における感染症の脅威や対策の重要性について語っています。
現在でも夫妻は、エボラウイルスに対する警鐘を訴え続ける活動を行っています。
現在では感染経路が明らかになっておりますが、実状を知っている二人の熱心な普及活動の甲斐もあったと思います。
ナンシージュリーとジュリージャックス夫妻について終わりに
当時、エボラウイルスの知識が乏しく、周囲の人にも否定され続けてきた中で、懸命に人類を救おうと奮闘し続けてきたナンシー/ジュリージャックス夫妻。
現在でも、その危険性を訴え続けています。
近年、エボラウイルスは再び大流行の兆しをみせています。昔に比べ、様々な人や物が頻繁に行き来するボーダーレスとなった現在では、日本でも他人ごとではなくなってきています。
ナンシー/ジュリージャックス夫妻の言葉に耳を傾け、その危険性に対峙する必要があるのかもしれません。