国民的アニメの「サザエさん」のフグ田マスオ役や、「それいけ!アンパンマン」のジャムおじさん役で有名な、声優・増岡弘(ますおかひろし)さんが83歳にして、3月21日午前2時53分に直腸がんで亡くなっていた事が判明しました。
増岡弘さんは他にもたくさんの人気キャラクターの声をはじめ、テレビ番組のナレーションや洋画の吹き替えも担当しており、その声の通り穏やかで優しい人柄でスタッフや周りの方からも愛されていました。
今回はそんな増岡弘さんの経歴や出演作品・担当していたキャラクターについて調べてみました。
また、いつから体調不良だったのかや、引退の時期についても掘り下げていきます。
目次
声優増岡弘の経歴・プロフィールについて
最初に増岡弘さんの経歴・プロフィールを見ていきましょう!
名前:増岡 弘(ますおか ひろし)
性別:男性
生年月日:1936年8月7日
没年月日:2020年3月21日
出身地:埼玉県さいたま市岩槻区
出身高校:埼玉県立大宮工業高等学校
出身大学:東京芸術大学美術学部 中退
文化学院文化芸術科 卒業
血液型:B型
身長:167cm
愛称:益々家ちゃん助
職業:声優・俳優・ナレーター
所属:東京俳優生活協同組合
活動期間:声優活動 1963年〜2020年
俳優活動1958年〜不明
プロフィールを調べていて初めて知ったのですが、増岡弘さんは俳優もされていたようです!
大河ドラマ「竜馬がゆく」や「太陽にほえろ!」などのテレビドラマや、「快獣ブースカ」や「帰ってきたウルトラマン」などの特撮までたくさんの作品に出演されていました。
時代劇にもたまに出演していた。『大盗賊』では瓦版屋、『八州犯科帳』では茶屋の主人、『江戸の牙』では魚屋の役でオヒョイさんと絡んでいた。
独特の声なので、1シーンしか出てなくてもよく目立つ。#増岡弘 pic.twitter.com/U7kEEItZcl— 村崎die介 (@diesuke0221) March 26, 2020
最初は絵かきを目指しており、東京芸術大学美術学部に入学しましたが「自由な絵を描きたい」と2年で中退しました。
その後は文化学院文化芸術科を卒業し、洋画家の東郷青児さんにお世話になっていましたが、新しいことをやりたいと転職を繰り返しました。
舞台美術のお仕事をしていた際に、急遽代役として出演する流れとなり、セリフを忘れるなど恥ずかしい思いをして「やり直したい」と思ったのがきっかけで役者の道へ進みました。
そして放送局の劇団員オーディションに合格し、1961年に東京俳優生活協同組合に所属しました。
声優としての印象が強い増岡弘さんですが、実は様々なことを経験されてきたようですね!
声優増岡弘の出演作品・キャラクターについて
増岡弘さんの出演作品や担当キャラクターについて調べてみましたが、その量に驚きました!
まず代表的なのは、
- サザエさん(フグ田マスオ)
- それいけ!アンパンマン(ジャムおじさん)
その他にも、
- おそ松くん(時計屋、子分、おフランス軒の客 スモッグ一家の親分 etc)
- 怪物くん(キョーダイゴン)
- 巨人の星(荒川博)
- サイボーグ009(ジェロニモ・ジュニア、005、ランドルフ)
- あしたのジョー(太郎)
- 昆虫物語 みなしごハッチ(トクベエ)
- デビルマン(初代 魔将軍ザンニン)
- キューティーハニー(早見直次郎)
- はじめ人間ギャートルズ(死神)
- タイムボカン(ダンカン、鬼の頭)
- ドカベン(多古八、明訓高校理事長)
- ドラゴンボールZ(亀仙人)
- 南国少年パプワくん(チャッピー)
- 魔法のプリンセスミンキーモモ(フェナリナーサの王様)
など、この他にもたくさんのキャラクターの声を担当されていました。
#増岡弘 氏といえば、真っ先にエスパー魔美の”くたばれ批評家”の名シーンが浮かびます。😭 pic.twitter.com/Ka7bgO3ndE
— えりみさん (@homokotti) March 26, 2020
また、いろいろな番組のナレーターも務めていて、その中でもフジテレビ「有吉くんの正直さんぽ」は、一度体調不良を理由に休演していたものの2019年9月に復帰し、降板すること無く最後まで代役を挟みながらも演じ続けられました。
声優増岡弘はいつから体調不良だった?引退していた?
体調不良が始まった時期については、2019年7〜8月に体調不良を理由に「有吉くんの正直さんぽ」のナレーションを休演されています。
その後も2019年8月頃に高齢である事を理由に、「サザエさん」のフグ田マスオ役や「それいけ!アンパンマン」のジャムおじさんの声優の交代を自ら申し出ました。
ネット上でも、増岡弘さんを心配する声がたくさんあがっていましたが、2019年9月に「有吉くんの正直さんぽ」のナレーションは復帰されており、復帰を喜ぶ声で溢れました。
きっとこの頃にはすでに身体が辛かったのではないでしょうか?そんな中でもファンの方に心配掛けないように頑張っていたのかと思うと増岡弘さんが人気者であったことも納得ですね。
そんな増岡弘さんだからこそ、素晴らしい作品をたくさん残すことが出来たのですね。
声優としてのお仕事は、フグ田マスオ役とジャムおじさん役を交代したことで事実上は引退となりましたが、公式に引退発表はしておらず、ナレーターは続けていたので体調次第ではまだまだ声優としてお仕事をするつもりもあったのかも知れません。
声優増岡弘の死去についてネットの反応
マスオさん、本当にお疲れ様でした。
今日は波平さんとゆっくり飲み明かしてくださいね🍻#増岡弘 pic.twitter.com/x4BpqgN1tL
— meloD(メロさん)@いいね制限中 (@meloD2018) March 26, 2020
増岡弘さんが亡くなったと聞きました。
スゴく悲しいです。
実は一度だけお会いし、握手をしてもらったことがあるのですが、本当に声優という仕事を心から楽しんでいて、誇りにしているような方でした。
その時にもらった実際のアニメの台本になります……。
ご冥福をお祈りします……#増岡弘 pic.twitter.com/hXxqIx6vN8
— Suzuno@ゆるCUE! 1st昼 不安。 (@SuzunoCUE) March 26, 2020
増岡弘さんがお亡くなりになった…
サザエさんのマスオさん…
アンパンマンのジャムおじさん…
ドラゴンボールGTの亀仙人…
ガオレンジャーのガオゴッドとナレーション…
今までありがとうございました…
心からご冥福をお祈りします#増岡弘 pic.twitter.com/0ePbX5M4LI
— 真D (@sindonarudo) March 26, 2020
ご高齢であったとはいえ、増岡弘さんの死去を悲しむ声がたくさんあがっていました。
たくさんの作品に出演されていただけあって、思い入れのある方も多いのではないでしょうか?
長らく活躍されて、最後までお茶の間に笑顔を届け続けた増岡弘さんはいつまでも愛されるべき声優さんですね。
声優増岡弘について、終わりに
「サザエさん」のフグ田マスオ役や「それいけ!アンパンマン」のジャムおじさん役を増岡弘さんが交代された時は、いつもの聞き慣れた声が代わってしまった事に寂しさを感じました。
今でもふと、増岡弘さんが演じているシーンを耳にすると「あっ!」と反応してしまいます。
周りの方からも、「穏やかで優しくユーモアに溢れていた」と評価も高く、仕事ぶりだけでなく人柄も素晴らしかったという事が感じられますね。
素敵な声優さんがまたひとり居なくなってしまったのは寂しいですが、増岡弘さんのご冥福を心よりお祈りします。