9月に北海道大学教授(元防衛研究所)に所属の岩谷将(いわたにのぶ)さんがスパイ容疑で中国に逮捕されましたが、11月15日に解放(保釈)されました。
中国に逮捕された理由は政治機密に関わるという噂ですが、いったいどういうことなのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。
目次
北海道大学教授岩谷将の顔画像とプロフィール
まずは北海道大学教授岩谷将教授のプロフィールを見てみましょう。

- 名前:岩谷将(いわたにのぶ)
- 年齢:40代(2019年11月時点)
- 職業:北海道大学教授
- 学位:慶應義塾大学博士
- 専攻:中国近現代史
研究分野から中国はかなりゆかりが深いところですね。
北海道大学教授岩谷将は元防衛研究所所属?
北海道大学教授岩谷将教授は防衛研究所や外務省に勤務していたこともあり、中国との交渉にも携わっていたこともあり、中国の内情に非常に詳しいようです。
これが今回の逮捕に関係しているかもしれません。
北海道大学教授岩谷将はスパイで中国が逮捕の概要
北海道大学教授岩谷将教授がスパイ容疑で逮捕されたということですが、いったい何があったのでしょうか?
本件の概要を見てみましょう。
【中国で拘束の北大教授解放、帰国 健康問題なし、菅氏が発表】
結果的に、来週末の名古屋でのG20外相会議の前の解放となり、一安心
更に、香港問題、尖閣諸島での緊張緩和、日本食産品の輸入規制問題についても、中国への外交的働きかけの継続が、来春に向けて極めて大事 https://t.co/Gb79ZO0mgu— 佐藤まさひさ (@SatoMasahisa) November 15, 2019
岩谷将教授は9月に中国政府系のシンクタンク「中国社会科学院」の招きで北京を訪れていた。
岩谷将教授は北京の日本大使館の職員が面会するなどして情報収集を進めていた。
岩谷将教授は9月8日に中国政府系のシンクタンクが手配した北京市内のホテル宿泊。
宿泊先で中国の国家安全当局が押し入り、中国の国家機密に関わる資料を発見、押収し取り調べを行った。
中国の刑法と反スパイ法に違反した疑いで逮捕。
日本政府がこの状況は認められないと強く交渉を続ける。
岩谷将教授が容疑を認めたため、保釈手続きを行い、解放。
出典:NHKホームページなど
既に解放されており、一安心です。
岩谷将教授は中国に招かれる立場だったようですが、逮捕されるという驚きの展開です。
岩谷将教授はなぜ逮捕されてしまったのでしょうか?
北海道大学教授岩谷将の逮捕理由は政治機密資料の持ち出し?
北海道大学教授岩谷将教授が逮捕された理由について見てみましょう。
北大教授、釈放
釈放したということは、逮捕の必要がなかったということであり、確証がないのに逮捕したということ。
説明もしなかった。
謝罪はするのか。国賓来日が予定されている中で、相手国にこういうことを平気でやってくる国だということ。https://t.co/0HYSt51aZY
— メバル (@ynawa4569) November 15, 2019
報道では「中国の刑法と反スパイ法に違反した疑い」で逮捕されたとなっております。
具体的には国家機密に関わる資料を持っていたことが問題であったようです。
中国は「岩谷教授は事実を認め反省の意を示したため、法律の規定に基づいて保釈手続きを行い、教授はすでに帰国した」と述べております。
これだけ見ると岩谷教授がやり過ぎたという風に見えますね。
中国はひそひそ話をしているくらいで取り調べされるくらいシビアな国であることは間違いないです。
一方、岩谷教授は中国の内情を良く知っているし、どこまでやって大丈夫かなどは熟知しているはずなので、そこまでのことを本当にやるのか?という声もあります。
岩谷教授は中国と交渉したことがある経歴から、中国側も岩谷教授のことはよく知っていたようです。
そういったことから「最初から拘束目的で招待したのでは?」という不安の声もあります。
確かに中国の国家安全当局がホテルに押し入ったのには違和感がなくはないですね。
いったい誰が通報したのでしょうね。
いずれにしても、もし、日本側が強く中国に交渉していなければ岩谷教授は解放されていなかったかもしれません。
そう考えると非常に恐ろしい話ですね。
中国が今回のような逮捕をすることは日本側は想定外だったようで、今後は中国に対して構える姿勢が強まりそうです。
北海道大学教授岩谷将の中国に逮捕・解放についてネットの反応は?
ネットの声を集めてみました。
#そこまで言って委員会 そういやこないだ北大観光しに行ったときに、中国人観光客たくさんいたな
あいつらは北大教授が逮捕されたことは知らないんだろうか?— 白金と黒曜石 (@kumatannbear) November 10, 2019
北大教授、9月に中国の社会科学院近代史研究所の招きで、行かれて当局に拘束されてたが、解放されてよかった。北海道大学は、研究がさかん。
— たたみ (@7777Shoko) November 15, 2019
北大教授、解放されたか。しかしただ解放されればよいというものではない。安心して中国に行けるような何らかの保証がないと、行く気にはなれない。
— Masao NISHIMURA (@changpian) November 15, 2019
今月13日に自民党有志が習近平の国賓招待を反対する決議文を出すと、中国は早速、北大教授を釈放した。習近平がどれほど日本への国賓訪問にこだわっているかはよく分かるが、実はそれこそはわれわれの警戒すべきところだ。自民党有志の方々に最後まで頑張って、習の国賓訪問を絶対阻止すべきだ!
— 石平太郎 (@liyonyon) November 15, 2019
中国に拘留されていた北大教授解放、帰国のニュース。この件を配信したばかりだったので、驚いた。政治的「釈放」。このままなら来年の習近平の国賓招待は困難になるという日本側の「説得」効果。ただ中国側の日本におけるウイグル問題拡大への過剰反応が理由。北大教授個人は本筋ではない。
— ニューズレター・チャイナ (@NLChina2009) November 15, 2019
「解放されて良かった」という声が多いです。
一方、今回の解放は来年の習近平国家主席の国賓招待に影響が出ると、日本側が半ば脅しで提案したのでは?という見方もあります。
国賓取り消しは習近平国家主席にとっては大問題だと思います。
日本との関係を悪くしたくないというのは間違いないはずです。
もし事実なら日本政府の働きかけは非常に効果的だったということですね。
北海道大学教授岩谷将の中国に逮捕・解放について終わりに
今回の逮捕は解放されて良かったでは済まされないと思います。
岩谷教授が真実を知っているはずなので、できるだけ多くの情報を公表して欲しいですが、中国と日本の関係を配慮して、情報を出さない可能性が高いのではないかと思います。
また、中国側に証拠を出せと言っても出てこないような気がします。
本件を受けて、日本側は中国を警戒せざるを得ないでしょう。
今後の日中関係にどう影響するのか、気になりますね。
以上、岩谷教授の逮捕・解放の調査結果でした!