世界中で問題視されている「新型コロナウイルス」。
発生してから未だに勢いが止まる事なく、世界中でも多くの人々が命を落としてしまっている現実。
またあらゆる企業が営業の危機に追い込まれています。
そんな中、コロナウイルスの影響で意外な商品が爆売れしている事をご存知でしょうか?
今回、その”意外な商品”の爆売れの秘密やその他のコロナウイルスの影響で売り上げが伸びた商品をまとめてみました。
目次
コロナウイルスの影響で爆売れしている”意外な商品”とは!
コロナウイルスの影響で爆売れしている意外な商品とは『はちみつ』です。

新型コロナウイルスの感染拡大と外出自粛要請によって『はちみつ』が爆売れしています。
なぜはちみつがコロナウイルスの影響で爆売れに繋がるのか?
その要因は2つありました。
1つ目は、学校休校による子どもの「おやつ需要」にありました。
突然の休校や在宅ワークの増加に伴って、家庭でおやつを作ろうという主婦が増えています。
その為、スイーツやケーキを作るために材料を求める主婦が増えて、生クリームやバター、ホットケーキミックスなども売り上げを好調に伸ばしているそうです。

ホットケーキミックスを発売している永谷園によると、「近年、ホットケーキミックスは前年割れが続いていたが、3月以降の売れ行きが良くなった。金額ベースで、昨年対比2桁増の伸び」(担当者)と語ってます。
確かに簡易的に作れるホットケーキなどは、主婦にとってはとてもいいおやつなのではないでしょうか。
そして2つ目は、テレビ番組ではちみつが大々的に取り上げられたことです。

3月10日に、とある民放の番組で「はちみつは健康に良い」といった趣旨の内容が放送されました。
世間の新型コロナウイルス騒動に伴う健康意識の高まりから「はちみつが新型コロナウイルス撃退に効く」という誤ったイメージが浸透し、爆売れに繋がってしまいました。
とあるはちみつを売る大手小売はちみつ売り場の担当者は「放送後、売り場からはちみつが消えた」と言っています。
やはりメディアの影響力はすごいと言えます。
コロナウイルスの影響で爆売れするはちみつはどれだけ売れたのか?
爆売れと言いますが、実際どれくらい売り上げているのか?
はちみつは3月9日~15日には前年比270%(金額ベース、インテージ調べ)と爆発的に売れ、その後も同150%前後で推移を続けていると言います。
通信販売大手の山田養蜂場でも、3月の出荷量は「クリームマヌカ蜂蜜」が前年同月比500%と驚異的な数字を叩き出しています。
https://www.3838.com/spo/input/h_cmanuka/?s2cid=d61c7aa7e4b0de4157791ce668f7ab7d87a9b207
売上高は数値では発表されてませんが、爆売れが日本中で起こっていると想定するなら相当な額が動いたことは間違い無いでしょう。
はちみつはコロナウイルス対策への効果はあるのか?
では実際に、はちみつはコロナウイルス対策に適したものなのか?
その疑問について調べてみました。
新型コロナウイルスに対するはちみつの効果について、「健康に及ぼすはちみつの効果効能については、弊社の見解はない」(加藤美蜂園担当者)、「新型コロナに対応するエビデンスは現状ない」(山田養蜂場担当者)と、はちみつメーカーは明確に否定しています。
しかし、はちみつに含まれるグルコン酸には、殺菌作用があります。
また、強い殺菌力を持つ過酸化水素を作るグルコースオキシターゼという酵素も含まれています。
このため、ダブルで殺菌効果を発揮するので、喉の痛みや咳止め、口内炎などにも効果があるといわれています。
また、はちみつの中でもさらに強力な殺菌力をもつ「マヌカハニー」は、インフルエンザなどのウイルス対策にも有効だといわれています。
新型コロナウイルスの予防として健康であることは欠かせない大切なことなので、はちみつを食べることは健康であることに対し、重要な食材なのかもしれません。
新型コロナウイルスの影響で爆売れするその他のものは?
はちみつ以外にも新型コロナウイルスの影響で爆売れしている商品はあるのか?
実際に数値が出ているものとして、乾麺や小麦粉、米といった主食です。
調査会社・インテージによれば、3月23日~29日の、乾麺や小麦粉、米といった主食の売り上げは前年比150%と爆売れしているそうです。
中でも人気はスパゲティーの麺で、前年比240%と増えているそうです。(調査会社・インテージ)
一般的なスパゲティーの麺の賞味期限は3年程度で、新型コロナウイルスの流行の長期化への不安が影響しているのかもしれません。
終わりに
今回、はちみつが爆売れしている理由としては学校の休止に伴っての影響や、メディアでの視聴者の捉え方の誤りからの結果でした。
実際に消費者庁によれば、「はちみつがコロナウイルスに効く」といった根拠のない内容を標榜する例が、インターネット上で後を絶たないと言います。
一部の悪質な業者は、人々のコロナへの恐怖心を商品の販売促進に活用し、はちみつに限らず、ビタミンDや青汁などをはじめ、健康食品を中心に「新型コロナウイルスに効く」といった趣旨の悪質な広告が続出しています。
しかし現状、はちみつをはじめ、新型コロナウイルスに効果がある食品は存在しません。
こうしたうたい文句について、景品表示法や健康増進法に違反する可能性があるとして、消費者庁では改善要請と注意喚起を行っています。
「コロナに効く」というキャッチコピーに踊らされることなく、「三密」を避ける、手洗い・うがいをするといった基本動作の徹底で、新型コロナウイルスから身を守っていくことが私たちの今できる最大限の予防に繋がることに変わりは無いのでしっかり実践していきたいところです。