2019年8月15日、東京都練馬区向山の遊園地「としまえん」のプールで死亡事故起こりました。
亡くなったのは森本優佳さん(当時8歳)です。
事故から1年以上経ちますが、両親が運営会社の豊島園と親会社の西武鉄道、遊具製造・設置会社、監視業務の委託会社に訴訟(提訴)を起こしました。
今回は本件の概要に加え、裁判と判決がいつかについて調査しました。
それでは詳しく見ていきましょう。
としまえんの場所
としまえんは練馬区の遊園地です。
プール以外にも陸上アトラクションもあり、また、屋内でも遊べます。
それほど大き過ぎない遊園地なので、まだお子さんが小さいという方にはいいかもしれませんね。
2歳児のお子さんがいる方の口コミでは、ちょうど良いサイズの遊園地との評価です。
ちなみに閉園が決まっております。
としまえん閉園のニュースを聞いて、2003年に初めてストライクガンダムのコスプレ出したのも実はとしまえん、2006年にモビルスーツ16機集合という今だ越えられない数で集まったのもとしまえんと、思い出深い場所でした(*´ω`*) #コスプレ #としまえん #ガンダム pic.twitter.com/R7FWwnxr0k
— 鋼人 (@koujint) February 3, 2020
ハリーポッターのテーマパークになる予定のようです。
思い入れのある方も多く、残念という声もあります。
としまえんプール死亡事故の概要
としまえんプール死亡事故 女児遺族、運営会社など提訴へhttps://t.co/LfPV35sVnc#としまえん
様々な意見があると思いますが…
8歳の娘からまず目を離してしまう親が信じられません
他人を批判する前に、親としての責任も痛感してほしい。
親が一人の娘すら見れないのをプールの監視員任せにする?— ミカサ (@GSIsHx2WAi1IiYV) May 7, 2020
まずは事故の概要をおさらいしておきましょう。
- 事故があったのは2018年8月15日、東京都練馬区向山の遊園地「としまえん」のプール。
- 父親は午後1時半頃、森本優佳さんを見失い、監視員に探して欲しいと求めた。
- 監視員は「森本優佳さんはいますか」というアナウンスをした。
- その後は迷子窓口に案内し、午後2時に定時水中探索(正午と午後2時に実施)を行う旨を伝えられ待機。
- 午後2時の定時水中探索の時に、アトラクション「ふわふわワールド」の大きな浮島から構成される「ビッグアイランド(エア遊具)」の下で優佳さんを発見。
- すぐに救助するも既に心配停止の状態。
- 緊急搬送されるも病院で死亡を確認。
- プールの最大水深は190cm。
- 身長制限は110センチ以上で優佳さんの足がつかなかったところもあった。
- ライフジャケット着用の義務があり、優佳さんも身に付けていた。
- プールは事故当時、10個以上のエア遊具があったが、潜り込みを防ぐネットなどは整備されていなかった。
- 優佳さんは水中に転落後、遊具の下に潜り込み、ライフジャケットの浮力により浮島に押し付けられ、身動きが取れなくなったのではないかと推定されている。
水中で息ができず、身動きを取れなかったことを想像すると本当にかわいそうですね。
楽しい時間が一瞬にして地獄になってしまいました。
としまえんプール死亡事故の裁判と判決はいつ?
〈独自〉としまえんプール死亡事故 小3女児遺族、運営会社など提訴へhttps://t.co/i0mkXRSzZ0
安全管理を怠ったとして、運営会社の豊島園と親会社の西武鉄道、遊具製造・設置会社、監視業務の委託会社に計約7500万円の損害賠償を求める訴訟を起こす。母親は「訴訟で真実を明らかにしたい」。
— 産経ニュース (@Sankei_news) May 7, 2020
としまえんの裁判や判決がいつについては、5月8日に両親が訴訟を起こしたということしか分かっておりません。
訴訟から判決は1年くらいかかるケースがあるので、裁判はこれからというところですね。
としまえんプール死亡事故の判決は?
去年、須崎の海上アスレチックの監視レスキューとSUPガイドで働かせてもらったけど、遊具1つにつき1人の監視員が必要となると今年は相当数の監視員が必要になるよね…。
ましてや、レスキュー能力や万が一の際のCPRもできない素人のバイトの集まりだからなー…。https://t.co/4dPpXpkJDv
— 高知SUP同好会 (@kochi_sup) May 8, 2020
両親は安全管理を怠ってとして、としまえんの運営会社の豊島園と親会社の西武鉄道、遊具製造・設置会社、監視業務の委託会社に計約7500万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしました。
当時は安全や管理に関する法律はなく、安全が事業者任せになっていたようです。
そういったところから、この事故も法律で裁くことができませんでした。
今回の訴訟の争点は下記です。
- 10個以上のエア遊具があったが、遊具の下に潜りこむことを防ぐネットなどが設置されていなかった。
- 業界団体の日本エア遊具安全普及協会が定める「安全運営の「10箇条」では遊具1つにつき最低一人のスタッフを置くべきとしているが、7人の監視員しか配置されていなかった。
原告代理人の中山雅雄弁護士は取材に応じてくれましたが、判決に関しては答えず「このようなことが二度と起こらないように、訴訟を通じて注意喚起をしたい」と述べております。
また、森本優佳さんの母親も取材に応じ「訴訟でとにかく真実を明らかにしたい」と述べております。
要するに、本当に安全管理に過失がなかったのかを明らかにしたいということなのでしょう。
一方で、事故の後の豊島園の対応も不服だったようです。
葬儀などには参列してくれましたが、弔問に訪れず、裁判外紛争解決手続き(ADR)の申し立てにも応じなかったようです。
いわゆる訴訟を起こさずに協議する、「当事者間による交渉」と、「裁判所による法律に基づいた裁断」との中間に位置する方法ですね。
また、文書で「お悔やみ申し上げます」と送られてきましたが、過失は認めず、関係者同士で責任をなすりつけ合っている印象だったようです。
それに対して、優佳さんの命を何と思っているのだろうと憤りを感じたようです。
確かに、事実だとすると全く誠意が感じられないですね。
いずれにしても、白黒はっきりつけてもらいたいのと、二度とこのような事故を起こしてほしくないですね。
今後の裁判の行方も注視していきます。